あやざっき

イラストレーター フジモト アヤの身辺雑記ブログ。

水木しげるの「ラバウル戦記」読んで

感想です。

まずめちゃ絵上手い!!!!

知ってるよ、て方ばかりだと思いますが、

第二次世界大戦で、南方に徴兵された水木先生が、

その時描いたスケッチ・水彩画ですが

もうデッサン力と表現力がハンパないです。

 

alt=" 水木しげる ラバウル戦記 "

水木しげるラバウル戦記」“兵舎で” ちくま文庫

右の人の頭の角度。

 

alt=" 水木しげる ラバウル戦記 "

水木しげるラバウル戦記」“上空” ちくま文庫

 

船の角度と飛行機の動き。

 

 

alt=" 水木しげる ラバウル戦記 "

水木しげるラバウル戦記」“川” ちくま文庫

水面の筆使いのきれいさと叙情ある風景。

 

alt=" 水木しげる ラバウル戦記 "

水木しげるラバウル戦記」“椰子の木” ちくま文庫

 

ヤシの木と飛行機が重なったアングル

 

 

alt=" 水木しげる ラバウル戦記 "

水木しげるラバウル戦記」“兵隊” ちくま文庫

 

兵隊の表情!

 

 

文章も、水木先生のマイペースさと軍隊の過酷さ、

その中で兵隊それぞれの描写、現地の人との交流と

興味深くスラスラ読めました。

寝てる間にネズミがたかって目やになど食べるとか、

蚊の大軍が襲ってきて顔を拭うと吸われた血が

べっとりついたとか、壮絶な体験の中、現地の人との生活が

気に入り、そのまま居ようとしたとことか、

極限の状態でも居心地の良いところを求める

心身の強さを持ってる水木先生の描写がすごいと

感心しきりでした。